FL studio/Reaper/Cubaseでバッファサイズとオートメーション精度の関係調査

 Cubaseではバッファサイズ単位でオートメーションをされるため、オートメーション精度がバッファサイズの設定を変えるたび変わってしまうそうです。

https://bl.oov.ch/2012/09/cubase.html

 ホワイトノイズを出すプラグインで瞬間的に音量が0から最大、再び0になるオートメーションを作成し、FLとReaper、Cubase11ではどうなるかをテストしてみました。

FLでの結果は画像の通りです。

バッファサイズと書き出し方式による違い

 上から順に
1. 元のトラック
2. オーディオインターフェースのバッファを32サンプルにしたときの書き出し
3. 2048サンプルにしたときの書き出し
4. 2048サンプルにしたときのミキサーでのリアルタイム録音結果
5. 2048サンプルにしたときのEdisionでのリアルタイム録音結果
6. 1024サンプル にしたときの書き出し
7. 1024サンプルにしたときのミキサーでのリアルタイム録音結果
です。

 どの結果でも瞬間的な変化にならず、フェードイン、アウトしています。32から1024サンプルではどの方式でもオートメンーション精度が維持されていますが、2048サンプルからはフェードアウトはそのままで録音方式によってフェードインのようすがバラバラになっています。 Edisionでの録音のみほかのバッファ設定と同じ結果になりましたが、 書き出しでは初めから一定の音量があり、ミキサーでのリアルタイム録音に至ってはフェードイン自体が消えています。フェードアウトはそのままなので、オートメーション精度がバッファサイズ依存になるのとは別の問題が起きている気がしますが、原因不明です。

次に、フェードイン、アウトを細かく見てみます


 フェードイン、アウトともにオートメーションでの指定から約10msかけて指定の値に変化しています。この時間が何に依存するかは不明です。PPQの設定を変えて変化ありませんでした。

 次にReaperでも同様に32と2048サンプルで書き出してみました。 フェードイン、アウトはFL同様にオートメーションの指定から10msずれていますがバッファサイズでは見事に何も変わりません。

 最後にCubase 11ではどうなるかを体験版を使用して テストします。

 Cubase 11でも FL, Reaper同様に約10msのフェードイン、アウトが発生しますが、バッファサイズ32, 2048で変化がありませんでした。ただし、2048サンプルでは実際のオートメーション位置から約2.2ms程開始終了ともに早くなっています(2.2msずらすと同じ結果になります)。冒頭の紹介記事に従えば、88.2khなので32サンプルなら(1000/88200)*32で0.4ms、2048サンプルなら23.2msのレイテンシーとなるので、もっとはっきりフェードインアウト時間が変化するはずですが、変わりませんでした。現行のバージョンでは改善しているのかもしれません。ただし、フェードインアウト時間が変わらないだけでタイミングは変化してしまっています。バッファサイズを2048から減らして試してみたところ、256から512サンプルに変えたときにこのずれが発生し、以降2048サンプルまでずれ量に変化がありませんでした。こちらもFL studio同様一定サイズまでは同じ結果になるようにしてくれているようです。

 なお、CubaseにはAsioGuardという、録音待機中のトラック以外を先読みする機能があります。なのでバッファサイズを変更する場合でも256サンプル以下までで、負荷が上がってきたらAsioGuardの先読み時間を延ばしていくのが推奨する使い方のようです。オートメーション精度が変化するサンプルサイズは多分環境によると思うので実験してみてください。

結論

 FL studioでは一定まではバッファサイズを変更しても、オートメーション精度は変化しませんが、それ以上になると急に変化するようになります。ただしその場合でもEdisionは同じ結果を録音し続けてくれます。

 Reaperでは実験した範囲ではバッファサイズとオートメーション精度に関係はありませんでした。さらに極端な設定ができるインターフェースならどうなるか分かりませんが、実用上問題ないと思えます。

 Cubaseではバッファサイズがオートメーション精度に影響するとの話でしたが、v11ではフェードインアウト時間に変化はありませんでしたので以前より改善されているようです。しかしバッファサイズ一定以上ではオートメーションの開始終了タイミングはやはりバッファ設定で変わってしまうのでバッファはできるだけ一定でAsio-Guardを活用するのがよいでしょう。


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