オーディオ環境改善(7) アルミスピーカースタンド自作

序文 

 スピーカーを一新したので、スピーカースタンドもSS-032Rからもうちょっといい物に交換したいのですが、丁度よい高さの市販品がありません。木材でのDIYが最も簡単に思えましたが、木材だと剛性が弱いので個人でも金属加工を出来ないか調べたところ丁度よいタイミングでアルミでスピーカースタンドを自作した方がいらっしゃいました。
https://note.com/sakurai3/n/n3be6126d9dc8

 また、スピーカースタンド設計の考え方は以下のサイトも参考にしました。https://souzouno-yakata.com/audio/2006/07/29/2496/

 これらを参考にスピーカースタンドを自作します。

構想

 初めは天板、底版には鉄板かステンレスを考えたのですが、重く、加工が難しくかつ高価という点から天板と底版はアルミ板にしました。上記では5mmの板でもなるのでアルミにする必要は薄いとありましたが、ならばこちらはと10mmで注文しました。また、柱は一本ではぐらつくようなので4本の柱をダイアモンドフォーメーションで配置することにしました。そのため一本一本はもっと細くてよいだろうと大きな空洞はないものを選んで中身をつめる必要を省きました。

使用材料
ベーシックフレーム ヘビー級 AFS-4040-8 191mm 1050\ x8
アルミ(A5052)切板 厚さ10mm 2780\ x4
六角穴付皿ボルト (ステンレス) 299\*4
★面取りカッター 穴開き型[モノタロウ特価] 1692\
★研磨布シート[モノタロウ特価] (40) 220\x2
★研磨布シート[モノタロウ特価] (120) 220\x1

切削オイルは家にあったラスベネ
切削後の洗浄は洗濯用中性洗剤
塗料は水性さび止め塗料を使用しました

最終的には3万ぐらいです。無駄に消えた部品や塗料がなければ2万ちょいで作成できたでしょう。

結果

 色々失敗しまして、まずアルミ板ですが、厚み10mmでは足りませんでした。普通にカンカン鳴ります。2枚重ねてようやくコンコンと詰まった音がするので厚み20mmぐらいは必要みたいです。

 次に角を削るように購入した布ヤスリですが、こんなにいりませんでした。すぐだめになるのではないかと考え多めに注文しましたが、40番のヤスリ1枚でガンガン削れるので1枚あれば十分でした。

 皿もみに使う面取カッターはM8ネジきっかりの φ16だとネジがでっぱるとあったので余裕をあるものを探しました。さらに穴あき型の方が綺麗に穴が開くらしいのでこれを選びましたが、普通のタイプの方が多分よいです。使い方にこつがいるのかすごいドリルがガタガタします。皿もみ後も溝ができやすいです。

 そして4本でダイアモンドフォーメーションにする予定だった支柱ですが、4本ですと精度の問題がでやすいです。アルミフレームの精度は+-0.3mmだそうで、それだけあれば大丈夫だろうと甘く見積もりましたが、大丈夫ではありませんでした。4本で仮組みすると一本全く重さのかかっていない柱が出てきます。そもそも天板から底板までの間はほぼ剛体と考えられるので、支柱がどこにあるのかはあまり重要じゃなさそう(本家ダイアモンドフォーメーションのスタンドも支柱は4本で足下のインシュレータがダイアモンドフォーメーションしてます)。

 なので支柱を中心一本にするか三本にするかの2択となったわけですが、支柱三本のスタンドはあまり見ませんし、穴開けも楽ですむのでもう中心に一本でいいかなと楽な方に流れました。しかし4本の予定なので一本あたりは天板に対して見るからに細いですし、ネジ穴も中心に1つしかありません。買い直した方がいい気もしましたが、高さも低いし、ネジが1つな分一点で支えることになるのでこれはこれでよいのではないかと自分を誤魔化し、そのまま勢いで穴開けしてネジ止めしたところ、案外きっちりくっついてくれました。やはり卓上スタンドで高さが低かったことが幸いしたのでしょう。押した感じびくともしませんでした。

 そして一番大変だったのは塗装です。そのままのアルミ色だと周りから浮くので塗料で塗ったのですが、初めての塗装でかなり手こずりました。

 中性洗剤で洗浄後、刷毛で水性塗料を塗ったのですが、全然均一にならず、刷毛跡と塗料のだまができます。また、新品の刷毛をそのまま使うのは実はだめなようで、抜け毛が塗料でくっついてしまいます。新聞紙の上で作業したのですが、塗料で新聞紙がアルミ板にくっつきます。後から下敷きをビニールに入れ替えました。そもそも本来アルミの上に直接塗料を塗るのではなくアルミ用のプライマーで下塗りしないと塗料がちゃんとつかないそうです。また、刷毛で綺麗に塗るのは職人技なので、技術がなくても綺麗に塗りたければスプレーを使用した方がよく、アルミフレームの細かい隙間も刷毛では塗れませんでした。

 なのでアサヒペンの塗料はがし液でいったん全部剥いだ後、1000番のヤスリで下地処理してからアルミカラースプレー(プライマリーもなしでもよい商品)で塗り直しました。

 スプレーの方が均一で塗れるというのは確かにそうでしたが、簡単に塗れるわけではなく、上手くやらないとむらや、だまができます。また、埃に気をつけないと塗料に埋め込まれます。始める前に入門サイトを読んだのですが、イメージトレーニングにも限界があり、読んでみるのとやってみるのでは大違いでした。ようやくなれてこつをつかめた頃には塗り終わりです。1度にたくさん吹きかけず、ちょっと吹きかけては乾かし、ちょっと吹きかけては乾かしで数日ぐらいかける気分で気長にやるとよいです。直したい部分だけ1000番のヤスリで削って塗り直しますが、適当なところで妥協しないと終わりません。

完成品がこちらになります。

 盛大に響いていますが、上からスピーカーを載せると重みで押さえられるので響かなくなりました。カメラからでは綺麗に黒くなっているように見えますが、近くで照らすと結構埃や気泡と色むらがあります。しかし、照明を当てるわけでも近くで見るわけでもないので実用上問題なし、安定したよいスタンドです。

 音に関しては以前のぐらぐらスタンドよりSNが上がり、空間が団子になっていたのが広がったような気がしますが、重いスタンドとスピーカーを何度もいれかえる気力がないので 2回入れ替えただけの感触で比較しています。スピーカーはちょっとした位置と角度でも音が変わるので厳密な比較が難しいです。まあ、悪くなることはないでしょう。

20/06/08 追記 

ご近所迷惑と耐震を考え、スタンド下にダイアモンドフォーメーションでプロケーブル謹製ソルボセインを付けました。

ソルボセインなし
ソルボセインあり

 大抵こういうのはReference4の測定結果にはほぼ影響しない微妙な差なのですが、予想外に低域に効いています。多分ゴムで制振されるので周囲の振動が抑えられているのでしょう。ちょっとアタックが鈍ったかな?あんまり好きな感じではないですが、安全上はあった方がよさそうです。手で運ぼうとすると重くて動きづらいのに、地震のときは固定されていないと動きます。ソルボセインは粘着性があるので両面テープなしのものでもべったりくっつきます。後はワイヤーかなにかでスタンドにスピーカーをくくりつけて落ちないようにしましょう。ワイヤーは共鳴しないよう、スピーカーが落ちない程度にゆるめにしましょう。

 ご近所迷惑的には…ちょっとよく分からないです。ないよりはましかな。


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