キーボード環境改善

1. 目的

一時期短期間の大量コーディングで指を痛めたため、キーボード環境の改善を図りました。

2. 対策

1. Realforce 91UG-Sの導入

  指の負荷軽減 にキーボードは重要です。ボタンが軽いキーボードがよいです。自分にとっての理想のキーボードはRealforce の30gタイプでした。重視したのは1. 押し心地, 2. スペースキーが短く変換無変換が押しやすいこと 3. 耐久性です。

 押し心地は他のレビューが一杯あるのでそちらが詳しいですが、めっちゃ軽くて指への反動がありません。次にスペースキーですが、後で紹介するカスタマイズソフトの関係でスペースキーが短く、変換無変換を押しやすいことが重要になります。耐久性は原理的にチャタリングが起こらないらしいです。メカニカルキーボードもよいですが、耐久性の面で長く使えるrealforceを推奨します。

 残念ながら、RealforceはR2になってスペースキーがかなり長くなってしまいました。この時点でもう選ぶ理由がなくなりました。現状市販品に理想的な品がなく、旧型はプレミア価格になってきたのでいつか代替機があらわれるのを願うばかりです。

 自作キーボードキットを売っている店があるのでもういっそ自作するのも手でしょう

2. パームレスト Filco Cenuine Woodの導入

 パームレストです。手首の位置がキーボードに対して高くなるので手首そらさなくてよく、負担を軽減できます。しかし手首の位置は肘より低くないと腕に負担が掛かりますので机と椅子の高さに気を付けましょう。

 このへんは好みと環境によるので好きなものを選べばよいですが、このパームレストは木製なので洗濯する必要もありませんし、汚れません。以前はタオルを丸めてつかっていて、高さ調整が自由でよかったのですが、洗濯が面倒でした。

3. キーボードを前傾に

 多くのキーボードは後ろにスタンドが付いていて後傾になるようになっていますが、それだと手首がそり返るのでかえって負担になります。なんかみためのために後傾になっているみたいですが、前端にタオルかホームセンターで売っているゴムあしを付ければ前傾にでき、手首の負担が減りますし次で紹介する押し方が楽にできます。

4. ボタンの押し方を考える

 Ctrlキーは多様するキーですが、押すためには手を大きく動かして小指を使わないといけません。しかしキーボードを前傾にすると小指の付け根でctrlキーを押せるようになるのでコピペなどの基本操作が最小の動きで出来るようになります。 

5. キーボードカスタマイズソフト Nodokaを導入する

 キーボードカスタマイズソフトという分野があります。そのなかでもっともお勧めなのがNodokaです。

https://appletllc.com/web/nodoka-doc/README-ja.html

 autohotkeyやmayuなど色々試しましたが、キーボードカスタマイズソフトはOSの深い部分にアクセスできないと使える機能が限られ、バグを多く発生して安定して使えないのですが、そのためにはドライバに電子証明書が必要になります。結構な金額と組織の登録が必要とかでこの証明書をとるのがなかなか難しいらしく、ほとんどの個人制作やフリーソフトでは 対応できません。なので安定して使えるのは証明書を所得しているNodokaぐらいになります。

 キーボードカスタマイズソフトの何がよいかというと、キーボードまわりの機能、ついでにマウスの機能もが自由に変えられます。例えば以下のようなキーバインディングができます。

変換or無変換+h=←
変換or無変換+j =↓
変換or無変換+k=↑
変換or無変換+l =→
変換or無変換+s=alt+tab
変換or無変換+q=1
変換or無変換+w=2

変換or無変換+o=9
変換or無変換+p=0

変換or無変換+n=BS
変換or無変換+m=Del

 などなど、押しやすい無変換、変換を活用して好き放題できます。さらにSandSという機能がありキーを押して離すとそのキーを、押しながら他のキーを押すと修飾キーになるという機能です。これで無変換キーだけを押したらEnterに、他のキーと一緒に押せば上記のキーになるなどの設定ができます。ソフトごとにキーバインディングを変更もでき自由自在です。どうでしょう?便利そうでしょ。

こちらが自分が使っている設定ファイルになります。
https://github.com/kyouryuukunn/config_file/blob/master/Kuma.nodoka

https://github.com/kyouryuukunn/config_file/blob/master/local.nodoka

6. ローマ字テーブル変更

 日本語入力にはローマ字入力を多くの人が使用していますが、深い検討もなしにとりあえず導入され、デファクトスタンダードになってしまったためその後も変更されなかった効率の悪い入力方法です。

 AZIK入力、月配列、親指シフト、英語入力でもqwerではなくdvorakなどなど、マイナーながら色々な入力方法が実は存在します。この辺は詳しい比較サイトが一杯あるのでそちらを参照して欲しいですが、英語入力ではqwer, 日本語入力ではAZIKを導入の簡単さからお勧めします。

 AZIKはローマ字テーブルから少し変更したもので学習が簡単です。詳しくは他のサイトを参照してください。慣れればローマ字入力に戻れなくなります。ただし導入が簡単な分効果も低いため、本格的にやるなら月配列など、他の配列をお勧めします。

7. IME変更

上記で紹介した入力方式はAZIKだけはNodokaと組合せてMS IMEで使用できますが、他の配列はMS IMEだとできません。MS IME自体あまりよいIMEではないのでAtokかGoogle IME, Skkfepをお勧めします。

 Atok, Google IMEは有名なので語るまでもないでしょう。SkkfepはSKKという入力方式でAZIK入力も可能なユニークなIMEです。SKK 方式に関しては詳しいサイトが一杯あるのでそちらを参照してください。感じにするか平仮名にするかカタカナにするかを直感的に選べるので文体の雰囲気まで拘りたい文章を書くのに向いています。

3. 結果

 現在はかなり快適にタイピングが出来ています。快適すぎて普通の環境での作業がストレスになるぐらいですが、幸い職場にも導入できました。心配なのは今のキーボードがいつまでもつかですが、いつかはよい新製品がでることに期待しましょう。

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