オーディオ環境改善(8) 電源ノイズ測定

 電源ノイズの測定方法

 ノイズの測定はちゃんとした知識と機材がないと意味のある結果にはならないと思います。ちゃんとした機材は興味本位で買えるような値段でもないですし、買っても知識がないと使えないです。ですが、せっかくノイズ対策したので実際のノイズを測定したいですし、それようの商品もあるみたいです。以下の2つがよさげです。

Line EMIi meter 測定対象 10khz-100mhz

Greenwave EMI meter 測定対象 3khz~10mhz

 どちらもヤフオクで結構頻繁に売りに出ていますし、15000円ほどで購入できます。測定できるのはノーマルモードノイズのみでコモンモードは計れませんし、周波数ごとの分布も分かりませんので参考程度にしかなりませんが、遊ぶ分には十分です。測定が終わったらまた売りに出せますし。

いちいちデータを並べてると量が多いのでノイズに関して予想したことと測定して分かったことは書いていくと

分電盤の子ブレーカーや相を分けるとノイズを軽減できる
-> 実際に測定すると分電盤の相を分けるとほぼノイズ源からの影響がなくなりました。また、子ブレーカーを分けても、コンセントが違ってもかなりノイズが軽減しました。

ノイズフィルターでノイズを軽減
->TDKでもコトヴェールでもノイズフィルターでちゃんとノイズを軽減できました。また、フィルターは双方向でも作用しているようで、ノイズ源にフィルターをつければ、他へのノイズも減らせました(タップA-フィルター-タップB-PCのように繋げるとタップBで1800mVのノイズが発生してもタップAでのノイズは300mVまで軽減しました)。

延長ケーブルでノイズを減らせる
->ほぼ効果なしです。間に何か挟まないと延長ケーブルでは特に変わりませんでした。

アイソレーショントランスはノーマルモードノイズには効かない
-> 何故かかなり効果がありました。1000mVのノイズが300mVまで軽減しました。また、接地の有無ではノイズ量に変化はありませんでした。接地はコモンモード関係なのでこの測定器では変化はみられないのだと思います。

クーラーは大きなノイズ源
ノイズメーターで計れる範囲ではクーラーではノイズに変化はありませんでした。一方PCと炊飯器はかなり大きなノイズ源で一気に測定限界近くまで上がりました。また、PCは多分電源によってかなりノイズ量に差が出ます。測定上ノイズがでない電源もあるようです。また、パワーアンプの方もこのメータで計れるノイズは発生しないようです。

実際ノイズは音声データに影響するのか
しなさそうです。オーディオインターフェースの電源タップのノイズを意図的に悪い状態とよい状態にしてRMMAで測定しました。ノイズ量を65mVから1850mVに増やしたのですが、測定値には有意な差はありませんでした。電源関係はうちの環境だと本当になにもでませんね。

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