cameraとshow layerステートメントの違い
この2つの違いは以下となります。
camera
1. 文字が短くて書きやすい(masterレイヤーのみに作用する)
2. sceneステートメントでプロパティーがリセットされない
3. プロパティーが引き継がれる
show layer
1. 操作するレイヤーを指定できる
2. sceneステートメントでプロパティーがリセットされる
3 プロパティーが引き継がれない
show layer ではプロパティーが引き継がれません。以下のように記述するとyposが0.2になり、xposはデフォルトの値に戻ります。cameraの方で同じように記述するとxpos 0.8, ypos0.2に移動します。cameraは何も続けずたんにcameraと記述したときのみすべての値がリセットされます。
show layer master:
xpos 0.8
show layer master:
ypos 0.2
注意点としてcameraとshow layer masterはどちらもmasterレイヤーに作用しますがプロパティーの値は共有しておらず、両方ともが作用して合算した結果が表示されます。
perspectiveの値による動作の違い
perspective はNone, True または False または浮動小数 or (浮動小数, 浮動小数, 浮動小数)と多様な値を設定できます。cameraやshow layerでレイヤーに対して設定することになるでしょう。画像単体に設定しても利点はないと思います。
None
デフォルトではNoneとなります。この状態ではこれまでレイヤーにプロパティーを設定したときと同じ動作をします。zposやmatrixtransformでz座標を変更すると何も表示されなくなります。
False
x, y他matrixtransform以外の方法での座標変更が動作しなくなり、z座標を変更すると何も表示されなくなります。
True
x,y,z他matrixtransform以外の座標を変更するプロパティーの正負が反転します。z座標を変更するとカメラとの距離を変えたように遠近間がでます。
anchorによる移動自体はできますが、zoomのようなanchor位置を参照して動作するプロパティーは正常に動作しなくなり、crop, cornerのような画面を切り取るプロパティーも実行すると何も表示されなくなります。rotateのみは常にレイヤーの中心で正負を反転して回転するようになります。
最近接面のz座標、画像が通常のサイズで表示されるカメラとの z距離、最遠方面 のz座標 はconfig.perspective
から所得されます。最近接面、最遠方面から外れた画像は表示されません。
浮動小数 or ( 浮動小数, 浮動小数, 浮動小数,)
Trueとの違いは浮動小数1つならこれが 画像が通常のサイズで表示されるカメラとの z距離 になり、3つのタプルならそれぞれ 最近接面のz座標、画像が通常のサイズで表示されるカメラとの z距離、最遠方面 のz座標になります。